コレは素晴らしい!一切情報がないので、よくはわかりませんが、タイトルを訳すなら、ウズベクの真珠ということになりそうですが、内陸国のウズベキスタンでナゼ真珠なのか…、よくわかりません。それに、真珠と言うわりには全曲、オッサンの歌です(もしかしたら、というより多分、“ドゥルドナシ” という伝統歌謡ジャンルが存在するのではないかと。が、インターネット上にそれに関する記述は見つけられませんでした。が、同様のスタイルの、一群の歌曲が >youtube にUPされています)。
それにしても、しかし、名歌手揃いです。演奏のあり方も、弾き語り風から、擦弦&カヌーンも含む古典アンサンブルまで、いろいろですが、全体に抑揚の効いた曲調が多く、リズム感も地味に多彩です。録音年はおそらく90年代頃のものから(ソビエトのくびきがなくなり、伝統音楽の復興が起こった頃からでしょうか?)00年代にかけてのものと思われます。録音状態はまちまち、けれど概ね良好です。古典マコームに則ったスタイルと聞こえる曲が多いようですが、もっと吟遊詩人風のタール弾き語り曲や、あるいはスフィーっぽい曲、やや民謡風であったり、舞踊曲と聞こえそうな曲もあります。が、いずれにせよトリッキーな節まわし、リキミのある歌い口などは皆無。悠々として恬淡、装飾性に乏しくも節まわしは豊か、骨太さと流麗さを同時に感じさせるような素晴らしい歌手ばかり並んでいます。個人的に、ウズベキスタンは女性歌手がイイと思っていましたが、その考えを変えざるを得ないCDとなってしまいました。なんだか、ゆったりと波に身をまかせるような気分、静かな心持ちにさせてくれることにおいて、秋の夜長に是非!
追記、こちらはウズベキスタンの古都、ホラズムの古謡集とのご教示あり(by ヨコシ君、感謝!) 。
※申し訳ないのですが、すべてのCDで、11曲目の3分半過ぎとラストにおいて音の途切れ(もしくは、音飛び)がございます。ご了承の上、お買い求め下さい。
1. ISOQJON JO’RAHONOV / ONAM UEHUN
2. RUSTAM NO’MONOV / PAYG’AMBER QISSASI
3. BATHIYOR TO’LAGANOV / EY O’GIL
4. O’LMAS OLLOBERGANOV / QURBON O’LAM
5. KOMOLIDDIN RAHIMOV / YORGA ETAR KUN
6. ORTIQ OTAJONOV / SITAMLARING
7. TURG’UN ALIMATOV / TAMBUR NOLASI
8. MASAXON NURMATOV / KELADUR
9. MASHRAB ERMATOV / ETMASMIDIM
10. UMAR OTAEV / O’ZBEGIM
11. MAHMUD YO’LDOSHEV / QOSHI YOSINMU DEYIN
12. KOMILJON OTANIYOZOV / DOG’MAN
1曲目を歌っている歌手の近年の映像です。こういう感じの歌が多め、
〜参考にして下さい▽それにしてもイイ歌い手です。