60年代中盤から勃興したチカーノ公民運動にも刺激を受けて登場したラテン・ロック。そんな時代の人気バンドであるベイエリアのマロ、そしてイースト・ロサンゼルスのエル・チカーノとティエラが結集したライヴ盤。イースト・ロサンゼルスの郊外にあった人気ライヴ・ハウス、POPで録音されたCD2枚組が遂にヴァイナルで再リリース。録音は96年前後。それぞれのデビューから約25年が過ぎ、メンバー・チェンジを繰り返しながら、熱烈にサポートする往時のファンたちとの交流がしっかりと記録されている。マロは歌手のアルセリオ・ガルシアを中心にした13人編成で8曲収録。エル・チカーノは代表曲「Viva Tirado」のみ一曲だけの収録だが、オリジナル・メンバーであるハモンド・オルガンのボビー・エスピノーサとギターの名手、ミッキー・レスプロンが中心になった生々しい演奏が堪能できる。そして6曲収録されたティエラはリーダーのルディー・サラスを中心に安定の演奏を披露。当時、弟のスティーヴはバンドから離れていたが、実力派のギタリストで歌手のアイザック・アビーラがイーストLA好みの甘いテイストをしっかりと打ち出している。残念なことに、上記に書いたキー・パーソンたち（ミッキーは除く）は既にこの世から去ってしまった。フェイド・イン～アウトの少々粗い編集はちょっと残念だが、この3バンド、ライヴ盤はほぼ皆無だったことを考えると、チカーノ音楽愛好家にとってみれば大変貴重な記録となっている。オススメ。※この商品は輸入盤です。（日本語テキスト等は付属していません）

Disc 1 (color disc)
Side A
1. Techno Rumba
2. Ritmo Tropical
3. Nena
4. Café
-All by Malo
Side B
5. Lady I Love
6. Everybody Let’s Dance
7. Pana
8. Suavecito
-All by Malo
Disc 2
Side C
1. Viva Tirado
2. Zoot Suit Boogie
3. Celebrate With Tierra
4. Let’s Just Kiss & Say Goodbye
-1 by El Chicano / 2-4 by Tierra
Side D
5. Memories / Latin Disco (medley)
6. Tierra Medley (Gonna Find Her～La La Means I Love You～Are We In Love)
7. Together
-All by Tierra