聞けば聴くほどに面白い、というか不思議な音です。遅ればせながらMM誌輸入盤欄に紹介させていただいたんですが…(というか、とうようさんに何でコレ、ちゃんと紹介しないの!?って怒られました)。ヒュー・トレイシーの歴史的フィールド・レコーディング復刻で知られる、オランダのSWPレコーズからの新録CDです!南部アフリカの小国レソトに伝わる古楽器=レシバの演奏を現地録音した作です。長い棒状のブロウン・マウスボウ=吹奏口琴の不思議な音色が全編で響き渡ります。かなりアヴァンギャルド?もしくはアンビエントな天然の音響派サウンドになっていますが、まあ、口琴 or 口弓マニアには垂涎のCDとなりました!ほか、やはり古くからレソトに伝わるという楽弓演奏や、古いタイプのコンサンティーナ演奏も楽しめますが、こちらもアヴァンかつミスティックな音に仕上がってます。音楽というより、裸の音響ですね、やっぱり。…とはいえ、聴きようによっては、やっぱり、のどか?
CD with 24-page booklet, 29 tracks total time 67’31”