最も北の森に住まうピグミーとされる、カメルーンのベジャン・ピグミーたちによるコーラスによる歌を99年に現地録音した00年リリースのCDです。思うように入荷しなかった民俗音楽専門レーベル=仏イネディ・レーベルですが、最近やっとフツーに入荷するようになったので、とりあえず本CD、オススメしたいと思います。比較的、新しい録音ということで、非常に複雑なピグミー達のポリフォニーを、4人のパートに分け単純化し紐解こうというトラックや、素朴でナイーヴな弦楽器演奏曲など、多面的にピグミー音楽を捕らえようという試みもありますが、なんと言ってもメインはピグミーならではの大人数コーラスの、ヴァイタル&パワフルな野性を感じさせながらも繊細な構造を持つ響きでしょうか。そのノリの良さ?は、他のピグミー音楽録音と、ちょっと違うパワーを感じさせもします。お試しあれ!