デラックス・エディション出ました!including 3 bonus tracks!! limited paper sleeve edition!! 〜ティナリウェンの新作です。なんと北米西海岸録音(於ジョシュアツリーの砂漠地帯)です。同じ砂漠とはいえ、サボテンあり、ラクダならぬ馬の走る砂漠がジャケットです。というのもマリ北部紛争に関連して、メンバーの一人が誘拐(〜無事解放)というようなこともあり、未だカオス状態のマリでの新作録音を断念したそう。で、どこかイイ砂漠はないかと探した結果か?どーかは知りませんが、この北米録音が実現(それにしても、ぜったい砂漠じゃなきゃダメなのか?う〜ん、ダメなのかもなあ…?)。その地の利も活かされて、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ専門ギタリスト、ジョシュ・クリングホッファーや、ナッシュビルのフィドラー、ファッツ・カプリンらも参加、その辺、変化と言えば変化でしょう。が、変化と言えば、なんだいったい?このますますルーズなグルーヴは!?と、指摘するべきでしょう。もともとそれほどタイトじゃありませんでしたけど、パーカッションやハンドクラッピングさえ背後に溶け込んで行くような、複数エレキギターの放流のような演奏が、テンション低いヴォーカル&コーラスと相俟って生み出すコレ以上なくルーズなグルーヴ!決してヘヴィーではなく、かと言ってライトでもない、ゆるんではいるけど、たるんでいるわけではいない。緊張感あるユルさ?って、どーゆー意味?ま、とりあえず、こんな音楽、あんまり聞いたことありませんね、強いて言えばグレイトフルデッド!?西海岸だけに。というようなことはともかく、それは変化というより深化、砂漠のギター・ブルースの行きつく先、臨界点という感じもします。もう、なんというか、カッコイイですね。
▽one of bonus tracks!