ANGELIQUE KIDJO / EVE

angelique-kidjo13 “This Album is DEDICATED to the WOMEN of AFRICA to their RESILINCE & their BEAUTY”

もともとそういうところありましたが、だんだんミリアム・マケバみたいになって行きますね、この人。スタンスや主義主張というよりも、その発声そのもの、汎アフリカ的でPOPな音楽性そのものが、60年代のマケバとリンクしているように感じます。“快活で美しいアフリカ女性たちに捧げる” とありますが、古い Vogue の表紙のようにシックなジャケで、両手両足を広げて上を向いて歌うその姿、21世紀のアフリカ女性の象徴にふさわしい姿かも知れません。両親のフォン人(父)とヨルバ人(母)の歌のあり方を何らかの形で受け継いでいるだろうその歌声〜声量も声の張りも通りよさもハギレ良さもリズミカルさも兼ね備えたパーフェクトにヴァイタルなその歌声において、アフロビートやアフロファンク、スークース、レゲエ、フォーキー、ムブーベ、そしてカリビアンやキューバン、そしてヨルバっぽいパーカッシヴ・ナンバーまで、様々な要素を感じさせながら有無も言わせぬグルーヴィーPOPを束ねて楽しませるその力量、脱帽ものです。〜実は、このアルバムに並んだ曲はすべてベニンやヨルバランド、スワヒリ語圏や中央アフリカのフォークロア曲を様々にアレンジし原語で歌ったもの(彼女はフォンやヨルバのみならず幾つかのアフリカ諸語とベニン公用語の仏語、英語に堪能だそうです)、ということですが、とにかく”快活、打たれ強く美しい”アフリカ女性たちの一つの理想の姿を体現した歌と聞こえます。なお、ドクター・ジョンやクロノス・クァルテット、ナイジェリアのアサ、そして自らの母親(歌で)もゲスト参加しています。>★
*中古盤ですが、全く問題のない状態です。



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