新人やベテラン歌手の充実作が続き、何度目かの盛り上がりを見せるファドですが、田中勝則氏が選曲・監修した初期録音決定盤が こちら。ブラジルで1945年に録音された幻の曲からロンドン、NYでの1950年代初頭録音、そして「暗いはしけ」のオリジナルまで全27 曲収録。後の風格も既に漂うものの、歌い口にはまだ初々しさが残っています。~丁寧&長尺の解説とともに、ライス …
続きを読む新人やベテラン歌手の充実作が続き、何度目かの盛り上がりを見せるファドですが、田中勝則氏が選曲・監修した初期録音決定盤が こちら。ブラジルで1945年に録音された幻の曲からロンドン、NYでの1950年代初頭録音、そして「暗いはしけ」のオリジナルまで全27 曲収録。後の風格も既に漂うものの、歌い口にはまだ初々しさが残っています。~丁寧&長尺の解説とともに、ライス …
続きを読むポルトガル/ファド若手女性歌手、マリーザの08年作です。ギターラ&ギター、ウッドベース、そしてカホーンやブラシ・ドラム ほか、簡潔なパーカッション、曲によってはミュート・トランペットやピアノも加わり、シンプルな中にも、ジャズやラテンの要素をさり気なく取り込み、これ までのファドにはなかった表現というものを演出したバックが秀逸です。そんなバックに応えて、淡々と …
続きを読むリスボンのファド・ハウスで歌い続けて来た若手女性歌手、セカンド・アルバム2004年作の2CDを1CDにまとめた2011年の再発盤です(収録時間は変わらず)。以前のオリジナルは1枚目が “À Porta Do Fado” つまり「ファドの扉」、2枚目が “Dentro De Casa” 「館の中」と分けられていま …
続きを読むポルトギーズ・トラッド・グループ、マドレデウスの2004年作です。一時のエレクトロ路線は後退、アコースティックな弦アンサンブル/ガット・ギター中心&地味なストリングスで、典雅なサウダージを聞かせます。相変わらず、可憐で線の細い女声をフィーチュアーし、どこか古楽にも通じる南欧フォークロアをシンプルに体現しています。 <Ainda: OST Fro …
続きを読む欧州での人気は高かったものの、なかなか日本のファンまで、その歌声が届かなかったポルトガルの若手ファド女性歌手=マ ファルダ・アルナス新作です。どちらかと言えば、流れるような歌い口で、柔和な表情のファドを歌って来た彼女ですが、このセルフ・プロデュースの新作で一 皮むけた感じです。ファドっぽいクセのある発声が、コブシ使いのメリハリを強調し、存在感のある歌声を聞か …
続きを読む4才で失明してから、永らく大道で歌い、生きて来たポルトガルのファド女性歌手ドナ・ローザの新作です。今作ではリスボンらしいファドはちょっと少なめ、 インスト数曲(もちろん、あの独特なトライアングルもフィーチュアー)含め、ローカルな雰囲気のフォークロア、あるいはコインブラ派のファドや古楽風のナ ンバー等々、多彩なアルバムとなっています。ファドにとどまらず、ポルト …
続きを読む1995年作です。4人のバッグパイパー/ガイテーロスが、コルシカばりの男声コーラス&ガイタ重奏を聞かせる~ポルトゥギーズ・トラッド・アルバム。遙 か遠くから聞こえるような響きのホルンや、太鼓のリズムも曲により加わり、清澄さと武骨さ?そして仄かに漂う大西洋~ケルト風味も得難いアルバムです。
続きを読むポルトガルのトラッド・フォークを代表し、1975年から活動するグループで、本作は95年発表の代表作!各種ポルトガルの弦楽器とガイタ、ピアノ、ヴァ イオリンを基本に、変化に富んだアレンジの中で、南米音楽やケルト音楽にシンパシーを奏でるポルトガルのトラッドを聴かせます。清澄な女性歌手&しゃがれ た男性歌手、純朴な男性コーラスが交互にリードを取り、多彩な曲想を際立 …
続きを読むエンニオ・モリコーネのバックで、ポルトガル女性歌手ドゥルセ・ポンテスが歌う、という夢の共演盤=新作です。冒頭”ニュー・シネマ・パラダイス”で、か なりビックリしますが、すべて非ファド曲=モリコーネ作品のみを歌い綴る内容。ただただ曲の良さと、ドゥルセの歌唱力につきあわせられる展開、ですね。
続きを読むドゥルス・ポンテスの活動20周年を記念したライヴ&スタジオ2枚組。マドリッド、ミラノ、ポルト、アテネ他での08-09年ライヴ音源に、スタジオ録音という構成〜斬新なアレンジで自曲カヴァー再録〜ファドに限らないドゥルス・ポンテスの歌い手としての懐深さを提示。
続きを読む聴き応え充分の全25曲でつづるファド黄金時代のスターたち 1954年に〈女王〉アマリア・ロドリゲスがフランス映画に出演し、56年にオランピアで公演、そしてその翌年にその音源の発売と、50年代を 駆け抜けていった。そのように国際舞台にファドを引き上げると、ポルトガル本国では公共ラジオ局でファド番組がスタートし、やがてテレビにファド歌手が出 演すると、ファド・シ …
続きを読む1998年に残したデビュー・アルバム/ジョアナはまだ16歳、それでいながら伝統ファドのコブシをしっかり回して懸命に歌うその歌声は、ウイウイしく、 いじらしさすら感じさせます。16歳の少女がファドのレコードを吹き込んだのはファドの歴史上はじめてのことだったそうです。 なので、これはファド史上、もっともウイウイしい歌声が楽しめるアルバムということになるわけですね …
続きを読む20世紀後半、唯一アマリア・ロドリゲスのライヴァルと目されたファド歌手、マリア・テレーザ・デ・ノローニャ(1918-1998)~と言っても、当時、日本ではほぼ無名に近い女性歌手でした。それというのも、70年代半ばに早々に引退してしまったからでしょうか。というのも、中世ポルトガル王家の末裔につながる伯爵夫人 だったそうですから、何が何でも歌う、みたいな歌手とし …
続きを読む“女王”アマリア・ロドリゲスの幻のファースト・オリジナル・アルバムがついに再発! ポルトガル音楽ファドの女王と言えば、ご存知アマリア・ロドリゲス(1920―99)。本作は1958年にフランス・コロンビアからリリースされ た彼女の初めてのオリジナル・アルバム(当時は12インチLP)で、これまでCDリリースされてこなかった幻の作品だ。しかもシングル盤を寄せ集めた …
続きを読むポルトガル!紅一点キュートでトラッドな歌い手をフィーチュアーするギター&ダブルベース&ウクレレの男子3人= 計4人組のフォークロア・ユニット“デオリンダ”2013年作〜トラッドPOPとでも言いましょうか、リスボンのファドはもちろん、カントリー・サイドの民謡や、古来からの学生都市コインブラのフォーキーなファド等々を、キュートな女性ヴォーカルと最小限の音数のシン …
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