SUTARI / OSTY

スタリ= バシア・ソヌギン、カシャ・カペラ、ゾシャ・ベンブルズスカという若い世代の女性3人組でポーランドの民謡や民話に根差した歌を、それぞれヴァイオリンや打楽器を演じながら、コーラスで聴かせます。
デビューは2012年、ポーランドのラジオ放送局によるフェス”Nowa Tradycja(New Tradition)” に初お目見えし、リスナーの選ぶ有望アーティストの2位になったそう。2014年にはファースト・アルバム”WIANO”(未入荷)をリリース、その年のポーランド国内でリリースされたベスト・アルバム30にも選ばれたそう(by beehype)。その後、WOMEX 2015 はじめ、オランダ、ベルギー、北米やブラジルでも演奏し、広く話題を呼んでいるようです。
そして、こちらは2017年のセカンド新作、なるほど面白いですねえ、欧米のワールド・ミュージック方面でジャーナリスティックな話題を呼ぶだけのことはあります。ミニマルというのか、最小限の音が中欧の深い森を連想させるようなミスティックな空間から響く中、フェアリーテイル?お伽話のようにも聞こえる歌を交わして行く、そんな流儀も、ポーランド北部(加えて、リトアニア南部との国境地帯)に伝わるフォークロアの自由な解釈から生み出されているんでしょうけれど、いかにも歌が好きでたまらない雰囲気、若々しい女性らしい澄んだ音感が漲るアルバムに仕上がっていて、う〜ん、知られざるポーリッシュ・トラッド、これもまた新鮮ですねえ。

Sutari:
Basia Songin
Kasia Kapela
Zosia Zembrzuska

Guest: Jakub Kurek – trumpet


▽参考

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