SEVVAL SAM / ISTANBUL’S SECRETS WITH

sevval-sam07う~ん、ずいぶん感じが変わりましたね、その06年のファーストのジャケ、崖っぷちに立って切な気に古典歌謡を歌いあげていた彼女は今いずこ…、なんて、ま、歌手でありながら、女優さんでもあるというシェヴァル・サム嬢ですから、いろいろあるんでしょうね、引き出しが…。この07年作、まったくジャケットのみならず内容も大変身という感じ、大胆なミクスチュアー・アルバムに仕上がっています。クォリティーも高いし、もちろん歌声は悪くありません。もともと、この人は、トルコ古典、民謡からポップ、ジャズ、ワールド系までなんでもこなせる才女だったということで、今作では、スペイン、イギリス、アメリカ、フランス、ポルトガルといった国の音楽家たちとのコラボレーション作品。参加ミュージシャンには、ラディオ・タリファの中心人物、ベンハミン・エスコリーサ、シベリー・コーポレーションのロブ・ガーザ、映画『バベル』のサントラにも参加していたブランキート・マン、そしてUKのダンス系ユニット、アップ・バッスル・アンド・アウト(アレンジにも全面協力)ということで、こういったコラボレーション・アルバム、今までカランどころか、トルコにも有り得なかったわけで、民謡歌手でもあるシュヴァル、いきなり次世代トルコ・ポップの最前線に躍り出た観があります。

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