SEVVAL SAM / SEK

ェヴァル・サムのファーストは、古典/伝統音楽を端正なバックで瑞々しく歌う当時としてはかえって新鮮な歌謡アルバム~これがデビュー作でした。いかにもカラン・レーベルらしいプロダクションでしたが、切ないようなメリスマをたどるサラッとしたシュヴァルの声質が、純アコースティックな弦&打楽器アンサンブル~サナート系のバッキングによく映えていました。決して重厚に過ぎず、ウードやカヌーン、トルコ的なクラリネット演奏&チェロ、ヴァイオリンも繊細に響き、時折ピアノも聞こえるなど、古典的な手法を今日的にさりげなく披露すしたバッキングも瑞々しく感じたものです。…トルコでは、女優としても有名な若手だったそうですが、TVドラマ等で現在でも活躍中とのこと。が、大きい器を持った女性歌手であることは、その後の活躍が証明してくれました。

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