1930年代から50年代にかけてキューバで人気を誇ったボレロ歌手レネ・カベル。幼少のころ生で聞いたイタリアのあの歴史的テノール、エンリケ・カルーソーに衝撃を受けいったんはクラシックを目指したものの挫折、しかしベル・カント歌唱法を生かした歌い口でボレロ歌手としてラジオ普及の波に乗り大成、34年にはキューバ初のビッグ・バンドであるオルケスタ・エルマーノス・カストロに参加し、あのレクオーナの曲で初の大ヒットを掴んだとのこと。その後は、レクオーナのコンサートには必ず招待され歌うようになったと言います。メキシコでも活動し、キューバ帰国後はカシーノ・デ・ラ・プラージャなど多くの名門バンドで歌ったそうです。
本作は、50年代にヘマからリリースされたLP『アクルカディータ』(LPG-1141/後にルンバ盤=RLP-55541もリリース)を、曲順はシャッフルされていますが、全曲収めるリイシュー。バックは47年に結成、モダーンなコーラスワークを押し進めたキューバの名トリオ、タイクーバが担当。レネ・カベルによる、張り上げることは無く、マックスの声量にも余裕が感じられるテノールと、タイクーバのモダーンなセンスが光るコーラスとギターの組み合わせが絶妙です。曲は、ワルツも含むアグスティン・ララのナンバーやビルヒリオ&オメロ・エスポシトの「ベテ・デ・ミ」など。フィーリン好きにもオススメです。
盤起こしと思われますが、音質はまずまず良好かと思います。紙スリーブ・ジャケに、レコードに模した黒色盤が封入されています。(サプライヤーインフォより)
01. Peregrina (Bolero)
02. Nuestras Vidas (Bolero)
03. La Cita (Bolero)
04. Me Has Engañado (Bolero)
05. Hastío (Bolero)
06. Despechada (Bolero)
07. Lejos de Ti (Bolero)
08. Me Odio (Bolero)
09. Rival (Vals)
10. Vete de Mi (Bolero)
11. No Vale la Pena (Bolero)
12. Acurrucadita (Bolero)