RAPHAEL GIMENES / DINAMARCA

2005年、18歳のラファエル・ジメネスは陽光降り注ぐブラジルの海岸を後にし、遠い冬の国へと旅立った。
ポルトガル語でデンマークを意味する「ディナマルカ」が、彼の新しい故郷となり、今日まで 20年近く彼の地で暮らしている。
そして今年、彼はスカンジナビアでの生活を深く反映した 3枚目の新作アルバムを発表した。
その作『ディナマルカ』は、母国ブラジルへのオマージュというよりは、世界の北の果てに住むブラジル人として、そのライフ・ストーリーを語るような内容にもなっている。
黒鳥のメロディー、アカシカのダンス、古代のオークの木の葉ずれが、彼の音楽物語の背景となっている。ジメネスは、彼の周囲の人々への想いを巧みにハーモニーに託し、彼の恋人と親しい友人達に曲を捧げている。
そこには、ジメネスの歌声とガットギターの和音が響き、ヤン・カデライトのパーカッションが生み出すクロスリズムと、ルーカス・ドラクロワによるベース・シンセやエレキ・ギターが重層的なアンサンブルを奏でている。
さらに、ミナス・ジェライスの熱帯高地で録音された弦楽四重奏と金管五重奏が、深く繊細なニュアンスをそえているだろう。ほか、ピアニストのセバスチャン・マッキ、フルート奏者のフラビア・ウアラチ、チェリストのルーカス・アルメイダ、歌い手のガビー・エチェバリア、セシリア・パール、クリス・フェロなど、ゲスト・ミュージシャンそれぞれが、ジメネスのが生み出すオーケストレーションを支えている。
世界各地で高い評価を受けつつある本作『ディナマルカ』の音楽は、ルーツに忠実でありながらも、新しい音楽との出会いを反映する開放的なものであり、それは、ジメネスの来し方と、異郷の空にあって生まれた音楽の反映でもある。国境を越え、来し方と今、そして行く末を、美しいタペストリーのように織り成した作品と言っていい。
〜以上、サプライヤーインフォ意訳

1 Llanura Infinita
2 Caçador De Horizontes
3 Uma Canção Para Daniel
4 Amigo
5 Callisensvej 33
6 Fim-de-Mundo
7 Irene
8 Dyrehaven
9 Adeus, Vovô
10 Augur
11 O Pintor
12 O Segredo Das Águas
13 O Fim

go top