Originally released on Odeon LP 1968.
プロドロモス・ツァウサキス、1919年イスタンブール生まれ、3歳で両親とともにテッサロニキに移り、若くしてプロレスラー として活躍するも、ギリシャ・イタリア戦争(2次大戦)が始まると志願兵として戦い、イタリアを支援したドイツ軍に捕らえられ拷問を受けるも、耐え抜いたそう。その後、テッサロニキに帰還、妻となる女性と出会って居酒屋を呑み歩くうちに、ドイツ占領下のアテネを避け、テッサロニキのクラブで歌っていたヴァシリス・ツィツァーニスと出会い意気投合、ヴァシリスのもとで歌い始めたプロドロモスでした。1946年にはレコーディング・デビュー、1979年に60歳で亡くなるまで、レベーティカ系自作自演歌手として150以上の曲を作り、多くのシングル録音を残しつつ、アテネのクラブを中心に夜ごと歌い続けました。そんなプロドモスに憧れ、15歳のステリオス・カザンジディスが、歌手の道を志したという話も有名ですね。
本作はプロドロモス2作目のLPアルバムのストレート・リイシューCDです。で、何でしょうねえ?その辺のオヤジが酔っ払って、やる気なさそうに歌ってるだけじゃん、みたいな聴き方もあるかと思いますが、そこはギリシャ歌謡、レベーティカですから、やる気出してギンギンに歌うような不調法は許されませんから、その辺をご考慮の上、やる気の無さから漂うカッコよさやキップ、あるいは人生の機微といったものを、お感じになっていただけたら幸いです(?)。
1 Γιατί Καλέ Γειτόνισσα
2 Όποια Πέτρα Κι Αν Σηκώσης
3 Να Καή Το Πελεκούδι
4 Η Παραμυθατζού
5 Είμαι Καθώς Πρέπει Άνδρας
6 Όπου Πατώ Το Πόδι Μου
7 Κάθε Καρυδιάς Καρύδι
8 Παλάτια Χρυσοστόλιστα
9 Δυο Μάγγες Μου Τη Στήσανε
10 Έπαψα Πια Να Τραγουδώ
11 Θα Τραβήξω Τα Ποτήρια
12 Δεν Πουλάω Το Ρολόι