>こちらで、中部アフリカのギニア湾に浮かぶ、複数の島からなる旧ポルトガル領の島国サントメ・プリンシペの貴重な過去音源を紹介したスイスのレーベル、BONGO JOE から、番外続編、”LEVE LEVE”にも1曲収録されていた Pedro Lima e Conjunto Os Leonenses の4曲収録のCD(35分半)がリリースされました。
去年、亡くなってしまったというペドロ・リマ(1944-2019)は、サントメ・プリンシペを代表する音楽家だったそうで、同じくポルトガル語圏のアンゴラでも人気を博し、ルアンダ録音もあったとのこと。そのルアンダ・マナーの“メレンゲ”にも似ますが、基本、アフロ・ルンバ調のアップ&ミディアムなテンポ2曲づつ収録された本盤、録音時期は80年代半ば頃だそう。ギター2本、コーラスふたり、レコレコ(グィロ)&コンガ、ドラムス、ベースという面子でバックをつとめるのは、60年代の半ばからほぼ不動のメンバーでペドロ・リマと組んで来たというコンジュント・オス・レオネンセで、同じリフの繰り返しをキープする単純な曲調を、直尺において飽かせない阿吽の呼吸が見事、と言うべきでしょう。誰が主役というわけでもなく、島のハーモニーに沿ったメロディーと一体になったグルーヴ感をジワジワと醸し出すミニマルな演奏、なんだか、癖になります。
1.Maguidala 09:07
2.Sãma Nanzalé 09:06
3.Cxi Compa Sá Cá Batéla 07:36
4.Lionensi Sá Tindadji 09:44