メキシコでパレンケと言えば、マヤ遺跡ですが、コロンビアでパレンケと言えば、由緒ある逃亡奴隷のコミュニティーのこと(残存するパレンケは“パレンケ・デ・サン・バシリオ”のみだそうですが)。そこは、インディオとムラート、そして黒人達のおのおのの音楽が交わった場所であり、クンビア系リズムの生まれ故郷かも?ともされています。ま、そんなパレンケの文化を引き継いだカリブ海沿岸の街、バランキージャ(多くのパレンケの人々が出稼ぎし、または移住した都市)で1950年代に生まれた“パパイエラ”は、そもコロンビア軍とか警察の楽隊がマーチング・ブラスバンド・スタイル(金管&ドラムのみ)で土地のクンビア系リズムを演じて行進するようになり、開始されたパレード&パーティー音楽、そしてそれにともなうダンス・スタイルのことだそう(コロンビア北岸のお祭り騒ぎには欠かせない?)。ま、そんなパパイエラの数知れないレパートリーをスイス、ジュネーヴを拠点に演じ伝道するグループがこのパレンケ・ラ・パパイエラ。当地に住まうコロンビア系移民を中心に、ジャズやクラシックやトラッドなどのミュージシャンたちも巻き込んで、スイスはもとより、フランス、イタリアなどのフェスティヴァルでパパイエラ風祝祭ダンス音楽を伝導中だそうです!
で、その管と打のみで奏でられるこのパパイエラ、もともと葦笛と太鼓だけで演じられたという原クンビア的なノリが宿っているよーな気がするんですが、いかがなものでしょう。
1. BEMBA Y BABA / 2. MAPALE DE RAMON / 3. PERIQUITO CON ARROZ / 4. AHORA / 5. LA MILLONARIA / 6. ROBERTO RUIZ / 7. LA NINA LILA / 8. CUMBIA DEL NEGRO / 9. OJO AL TORO / 10. LA PALOMITA / 11. IBANEZ PRADA / 12. MARIA JOSEFA / 13. VEINTE DE ENERO