本盤は、あのキューバのバカテク集団イラケレの母体となった伝説のオルケスタ、1967年のライヴを収録したCDです。アルマンド・ロメウとラファエル・ソマビージャのもと集められたのは、若きチューチョ・バルデース、パキート・デ・リベーラ、アルトゥーロ・サンドバル、オスカル・バルデース、エンリーケ・プラー、ホルヘ・バローナといった後にイラケレを結成する面々に、さらにカチャイート・ロペス、マヌエル・グアヒーロ・ミラバル、ギジェルモ・バレート、フアン・パブロ・トーレスなどなど、まさに革命後キューバの次世代オールスターが集結したグループでした。
その演奏力を遺憾なく発揮した臨場感において、全体の印象は、分厚いサウンドのビッグ・バンド・ジャズですが、エル・マニセーロ、グァンタナメラ等のキューバン有名曲から、ジャム・セッション風、映画サントラのようなナンバーまで、バラエティーに富むインスト曲が並びました。なるほど、この演奏マナーが、その後のイラケレに受け継がれていった経緯は推っせられます。
なお、本盤（CDR）にはマスター原盤に起因すると思われるノイズが若干聞こえる部分があります。また、LP- A / B面が曲間切れ目ナシに収録されており、再生時の収録曲は全２トラックとなっていますこと、予めご了承ください。

1 El Manisero
2 Room 43
3 The Man I Love
4 Voy Abajo
5 Pastilla De Menta
6 Requiem
7 Mi Guajirita-Guantanamera