ジプシーの血を引く女性歌手ノリーグ、個性的と言うよりはクセのある声、マヌーシュ色を前面に出した前作ではパッションばかりが目立った感じですが、今回はマヌーシュ・ジャズ界で若手随一と評価されるギタリスト、セバスチアン・ジェニオーと組んで粋でデリケートなアルバムを作ってくれました。多くはノリーグ作詞&ジェニオー作曲のオリジナル9曲。マヌーシュギター・ジャズ系スタイルのバンドが伴奏をつけますが、およそジャズ・ヴォーカルとは程遠いノリーグのアクのある中にもチャーミングなジプシー系地声歌唱が新鮮に響きます!ゲンズブール “L’AQUOIBONISTE”のカヴァー入り。