ニジェールはトゥアレグの村、アガデスのギタリスト、
エムドゥ・モクタルのソロ・アルバムです。
ニジェール出身のデザート・ブルース・バンドが、
ロック化していく中、00年代後半には、
同じように電化したバンド・アンサンブルで
ヘヴィーな砂漠のブルースを演じていたという
エムドゥ・モクタルでしたが、ここでは、
乾燥地帯の木陰で過ごすティー・タイムに爪弾くような、
アコースティックでシンプルな演奏に回帰しています。
大きな瓢箪を半割りにして、地面に置いて叩く
カラバッシュをドラム代わりに叩き、
生ギターにエレキギターを多重録音しつつ、
デュオデコール&レスポンスで、
語るように歌います。シンプルです。