ブエノス・アイレス郊外のペルガミーノ出身の男性シンガー・ソングライター。マオリ先住民族のことばで”渡り鳥”という意味のマヌと名乗るこのサーフィンを愛するミュージシャンは、遊牧民の羊飼いのような雰囲気を醸し出してもいます。最近では10ヶ月間のアフリカなどへの海外渡航を撮影したドキュメンタリー・フィルムの制作にも乗り出しているようなのですが、この初となる音源作品のなかに封じ込められたメランコリーな旅情溢れるフォーキー・サウンド、英語歌詞の”Foolest Man”やギターのフィンガリングとファルセット・ヴォイスが澄んだ空気を運んでくれる”Lecciones”などでは、インターナショナルな視点に立った万国に通用する唄心が発揮されているように感じます。旅の中で培われた経験や、見た風景、感じた思いをメロディと共に綴ったマヌ・ポッシの唄とギターやウクレレ、そしてそれらを彩るようなホアキン・ラゴス・アギーレのegやマンドリンの撥弦ワークは時にイフェクトやムビラも交えて。アンドレス・セサルのコントラバスにフランシスコ・エスペチェの鍵盤と、必要最小限のアコースティック楽器でパーソナルなバックパック紀行録のような親密さを感じさせる一枚。(サプライヤーインフォより)