CHICHE TRIO

★SERGIO VERDINELI, MARTIN SUED, JUAN PABLO DI LEONE

chiche-trioタタディオスとしてクアルテート編成の作品を発表、ディエゴ・スキッシがトリオで演る際はメンバーを務めるバンドネオン奏者のマルティン・スエド、アカ・セカ・トリオのサポートも務め、アルゼンチン・ウルグアイから多くのゲスト・プレイヤーを迎えたソロ作も発表しているフルート奏者フアン・パブロ・ディ・レオーネ(昨年アンドレス・ベエウサエルトとのデュオで来日)、A.ロックのレジェンド – L.A.スピネッタ晩年のバンド・メンバーにして、ジャズ界にも多くの経歴を持つドラム奏者セルヒオ・ベルディネッリ。この3人が国立芸術基金のジャズ・現代音楽部門の提供を受けて制作した、それぞれの個性と即興性に重きを置いた注目の作品。
コンテンポラリー・フォルクローレ界隈のミュージシャンでも異色の取り合わせによるアルバムが登場しました。バンドネオンというとティピカルなタンゴ編成には欠かせない楽器ですが、ここでは踊るためのミロンガというような考えは持ち合わせておらず、ECMでディノ・サルーシがやってみせたようなバンドネオンの持つ流麗な音色の可能性を押し拡げるかのような演奏。そして、フルートのみならず曲によっては残響成分がバンドネオンと呼応するようなハーモニカも演奏するフアン・パブロ・ディ・レオーネと、トーキング・ドラムのように細かな鼓動を繰り返すセルヒオ・ベルディネッリのめくるめく展開を多く含んだ演奏は、ピファーノを用いたエルメート・パスコアルの前衛的な姿勢を思い起こさせます。drsのS.ベルディネッリのコンポーズと、タタディオスでも演奏されているm-3″Hormiga”のようにM.スエドの既存曲に新たな解釈を施したもの、そして3人での完全なインプロm-5″Laco”。m-9″O Que a Helena sonhou ontem á noite”ではS.ベルディネッリが音階を持った打楽器、ヴィブラフォンをプレイ、薄く漏れるナチュラルなヴォーカリーズに惹きこまれます。
(サプライヤーインフォより)

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