★マイ(マリアナ・バラフ, 里アンナ, イルマ・オスノ)
マリアナ・バラフ(サルタ-アルゼンチン)、里アンナ(奄美-日本)、イルマ・オスノ(アヤクーチョ-ペルー)の3人が、リモートで録音~共演したアルバム。
3つの芳香をはこぶそよ風が共鳴し合う、音のつづら折り。
● 2020年春から続く新型コロナ・ウィルス(COVID-19)のパンデミックの最中、3人の出自の異なる女性ヴォーカリスト~ヴォイス・パフォーマーが、2021年春からリモートやデータのやり取りだけで音源制作を開始。ミックス、マスタリングを経て2021年晩秋に完成したのが、本アルバムです。
● アルゼンチンのサルタを拠点に、その地のフォルクローレの煌めを、自身のパーカッションと歌というミニマムな編成で表現し、独自なスタイルを築いた、マリアナ・バラフ。
● 奄美大島出身で、幼い頃から祖父に島唄を教わり、上京後一時ポップスなども歌ったが、次第に故郷の島唄に比重を置くようになり、近年ではNHK大河ドラマ『西郷どん』のオープニングテーマに歌で参加したり、フラメンコの至宝エバ・ジェルバブエナなど、他ジャンルとの共演も多数ある、現代の奄美大島を代表する唄者~歌姫、里アンナ。
● ペルー・フォルクローレの宝庫、アンデスのアヤクーチョ出身で、そこの先住民ケチュア語族の音楽をここ日本で演奏。日本の他ジャンルのミュージシャンなどとの共演により、現地ではあり得ない編成で、ある意味アヴァンギャルドともいえるサウンドも聴かせるイルマ・オスノ。
● そんな3人は、2曲ずつあるソロ録音では、自身のルーツと現代性を織り交ぜたサウンドを聞かせ、また4曲の共演録音では、マリアナ・バラフの陽の空気=ポップさ、イルマ・オスノの地を這うようなリズムと突き抜ける声、里アンナの海のリズムと奄美特有の裏声も多用した広がりある小節が、有機的に重なり合い、様々な表情を持つサウンドを聴かせてくれています。
● また、アルバム最後に収録の里アンナのソロ録音曲では、2011年に男性唄者としては10年ぶり、また青年の男性としては初めて「奄美民謡大賞」を受賞した、現在の奄美民謡の第一人者、前山真吾をフィーチャリング。違った節を持つそれぞれの地元の「長雲」を、同時進行で歌って聴かせてくれます。
● ブックレットには、スペイン語、アヤクーチョ語、奄美言葉の歌詞と、それぞれの大意や標準語を掲載しています。美麗デジパック装。
1. VIENTO A FAVOR 風は私の味方 (Mariana Baraj マリアナ・バラフ)
2. TODOS LOS SANTOS すべての聖人 (Irma Osno イルマ・オスノ)
3. MAYTAM QAWANKI & HONEN マイタム・カワンキ & 豊年 (Irma Osno & Anna Sato イルマ・オスノ&里アンナ)
4. RETOÑO レトーニョ (Mariana Baraj & Anna Sato マリアナ・バラフ&里アンナ)
5. UKEKUMAMANJO 請けくま慢女 (Anna Sato 里アンナ)
6. CARNAVAL DE VILCAS HUAMÁN ビルカス・ウアマンのカーニバル (Irma Osno イルマ・オスノ)
7. PERÚ LATIENDO 鼓動するペルー (Mariana Baraj & Irma Osno マリアナ・バラフ&イルマ・オスノ)
8. SAKURA Y CARDÓN サクラとアザミ (Mariana Baraj マリアナ・バラフ)
9. ROKUCHO~CHIKCHICHAY PARA 六調~雹と雨 (Anna Sato, Irma Osno & Mariana Baraj 里アンナ、イルマ・オスノ&マリアナ・バラフ)
10. NAGAKUM 長雲O (Anna Sato feat. Shingo Maeyama 里アンナ feat.前山真吾)
〜以上、メーカーインフォより