●こちらのシリーズは、“ラ・グラン・レウニオン”で我々が知ることとなった「ペルーの首都リマの下町(通称バリオ)に根付き親しまれてきた、“普段着のムシカ・クリオーヤ”」を支え、プロ~セミプロのミュージシャンたちを多く輩出してきたファミリア(家族・一家)を紹介するものです。ムシカ・クリオーヤは、もともとファミリー・パーティーで人々を楽しませるために演奏されたものといわれていて、それぞれのファミリアに特有な音楽性が熟成されてきました。
●本CDは、リマのムシカ・クリオーヤの名門の2家族、ロペス家の姉妹とディアス家が共演したアルバムです。
●まずはロペス姉妹の歌声を聞いてください。ジャケット写真に写るどこにでも居る、“気のよさそうな おばちゃん”2人が、恐ろしくコクのある喉を聞かせてくれるのですから、ムシカ・クリオーヤの奥深さには驚かされます。
●その伴奏も務めるディアス家は、ギター、ベース、カスタネットにカホーン(フラメンコでも使われるカホーンのルーツ)という、典型的なムシカ・クリオーヤの編成で、これまたコクとグルーヴ感を同時にもった演奏を繰り広げます。
●演奏されるスタイルは、ヨーロッパから伝わった舞曲が、アフリカのリズム感やコクのある歌唱スタイルと融合し(ペルーは、特にリマはアフロ系住民が多いのです)、曲により先住民インディオの影響も感じられる、ペルー特有なバルス(ワルツ)とポルカ。
●また、サヤリー・レーベルの売りであるプロダクションもたいへん素晴らしいもので、3面開きのデジパックに収められ、24ページのカラーブックレットには味わいのある写真満載で、さらにスペイン語歌詞も掲載されています。 (以上、メーカーインフォより)