LA TALVERA / SOLEH SOLEHAIRE

solelhラ・タルヴェーロの牧歌&ダンス。タイトルの「ソレルー・ソレライール」は直訳すると「太陽らしい太陽」。いにしえにタルン地方山岳地帯の羊飼いが、山中で厳しい寒さに襲われた時「太陽らしい太陽を!」「本物の太陽を!」と祈願してこの念じ言葉を空に向かって発したそうです。するとヒア・カムズ・ザ・サン、イッツ・オールライトと太陽が現れ、羊飼いと羊の群れを守ってくれた、っつう話です。この太陽的な太陽というのはオクシタニアだけではなく、すべての南の地に恵みを与えるもので、今回のアルバムは、カタロニア、サルデーニャ(ロッドー家のオリジン)、ポルトガル、ブラジル・ノルデスチ、マグレブなどにまたがる太陽讃歌。シルヴェリオ・ペッソア(vo), アエリス・ロッドー(vo, vln ),ティアーゴ・フーヴァー(viola), クラウディオ・ラベカ(rabeca)などをゲストに迎え、セリーヌの牧歌ヴォーカル、ダニエルのアコーディオン&オクシタン楽器群、ティエリーのギター、ジノのグンブリ…。傑作アルバム『民をわが民よ』(2003 年)を彷彿とさせる牧歌ワールド。インターリュードで挿入される野山や村の物音も牧歌的。(以上、サプライヤーインフォより)
*是非 >こちらお読み下さい。すべて言い尽くされています(〜無断リンクいつもすみません!)。
>こちらで試聴可!

セリーヌ嬢 (?)のヴォーカルがこんなにチャーミングに聞こえたのは初めてかも?南仏はオクシタンの牧歌調トラッドバンドとして来年35周年を迎えるそーですが、5年ぶりのオリジナル・スタジオ録音盤となる本作、たぶんコレまでで一番POPに楽しめる作となりました。もちろん、オクシタン〜ノルデスチのつながりも十分に楽しめて(ブラジル北東部音楽のルーツは南仏トロバドールにアリ、というリーダー、ダニエル・ロッドーの持論より展開)、フォッホー風味漂うディアトニック・アコーディオン系オックナンバー目白押し(ザブンバ&パンデイロ、トライアングル使い、曲によりディストーションギターも、ナッシュビル風テレキャスも、シャアビっぽいバンジョーも、カヴァキーニョもバグパイプ=ボデガも、そしてクラリネットも横笛も口笛も、なんともイイ味出してます)!ほか、地中海的陽光溢れるオックらしい早口歌の田園音頭や、各種打楽器使いのダンサブルな変拍子伝承曲、月光溢れるトロバドール風バラッドから、ブラス入りレゲエ調ナンバーから北米西海岸60’sフォーキー風まで〜そんな自由な曲想&マルチな楽器使いも、その多彩さがすべてオクシタン色に収斂して聞こえて来るのがミソ。まったく、真冬に聴く地中海の陽光〜心温まりますなあ!

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1. LO TESTAMENT DEL PORC(豚の遺言) / 2. LAS DROLLAS D’OCCITANIA (オクシタニアの娘たち) / 3. MINHA CIRANDA(私のシランダ) / 4.SENS TU (あなたなしには) / 5. DE QUE FASON AQUI ? (やつらはここで何をしている?)/ 6. VOLI CAP MORIR (私は死にたくない) / 7. LA BONA TARNADA (タルンの生一本) / 8. AI TU COTIA (おまえは私の分身)/ 9. TE MANDI JEU (おまえを送り出す私) / 10. VIDA (命) / 11. LAS TERTZE LUNAS (13 の月) / 12. LA CANTANHA (歌いたい欲求) / 13. AL PAIS ALBIGES (アルビの国で) / 14.SE JEU PODIAI MUDAR LO TEMPS(もしも私が時を変えることができたら) / 15. SON DE BANDITS(悪党たち)

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