フランス/オクシタニアの老舗グループ、ダニエル・ロッドー率いるラ・タルヴェーロの07年作です。いかにもオクシタニアの伝統を感じさせる盆踊り的?なビートと女声&男声入れかわり交わる早口ヴォーカルが、全編で楽しめるトラッド・アルバムですが、とにかく、クォリティーの高さは、コレまでの数ある作の中でも随一と言っていいんじゃないでしょうか?クラリネット&サックス奏者のメンバー=ファブリス・ルージェによるサンプリングやSEもこれまでになく冴えて多彩、ロッドー夫人のセリーヌ・リカールの小鳥声?も、ますます澄んでリズミカルです。また、新メンバーにて、コンガほかラテン的なパーカッションを叩く打楽器奏者&ビリンバウやゲンブリを操るキーボード奏者も加わり、同じくオクシタニアの若手女性たち=フェムーズTがゲスト参加!もちろん、ロッドーのアコーディオン&コルヌミューズ&レプタ(口琴)もメロディックかつビートフル!ラガやフォッホーなどなど、オクシタニアのリズムと共鳴するスタイルとの折衷も見事だし、これまで以上に自由なアイデアも詰まってます。中でもルイス・ゴンザーガのカヴァーでもある2曲目、ズバリ「オクシタニア」が聞き物!