カーヌーン、タンブール、ケマンチェ、ダブルベース&ギターといったトルコ伝統の味わいを抽出したような弦アンサンブルによる流麗なインストを前面に聞かせる音楽集団(KALANのスタジオ・ミュージシャンからの選抜グループですね)、インジェサスの10作目、結成25周年となるアルバム(関係ないすけど当店も今年25周年…)、2022年作の登場です。 多くの曲にフロント歌い手として参加しているのは、当店ご贔屓のトルコ古典歌謡系女性歌手、エズギ・キュケル嬢、14年のインジェサズ8作目からその端正にして優雅、澄んだ歌声を聞かせていて、もはやインジェサスのメンバーということになるんでしょうね。タイトルは “麗しき日々” といった感じです。すべての収録曲はメンバー作曲&作詞によるオリジナル曲となりますが、基本、古典歌謡やハルクをシンプルかつ流麗なアレンジで聞かせるところ、今までと同じ。2曲、90年代デビューの作曲家にして俳優、歌い手でもあるボラ・エベオグル参加の男声歌が収められているところは、今ままでと異なるところですが、その端正な歌い口で、洗練されたフォーキーな哀愁ハルク調ナンバーを歌って、全体の流れにすんなりと打ち解けています。ほか、キュケル嬢の歌にバック・コーラスで参加している曲も。 男声が参加しているところを抜かせば、これまで通りと言えばこれまで通りなんですが、そのスッキリとしたオリジナルの曲想、伝統解釈を背景に感じさせながらも、よりシンプルに曲の輪郭をハッキリと聞かせる透明感のあるアレンジも秀逸で、重さやクドさというものは皆無、中空を舞うような、たなびくような演奏の中に、キュケル嬢の歌を通り良く聞かせるアンサンブルが見事、と言うべきでしょうね。
文句ナシです。 歴史あるトルコ音楽の洗練を目指してきた人気グループの結成25周年記念作品!
90年代より活動を開始したインジェサズは、タンブールやカーヌーン、ケメンチェといったトルコの古典楽器をメインに、ギター、ベース、パーカッションを加えた独自のアンサンブルで聴かせるインストゥルメンタル・バンド。さらに2014年からはトルコ古典声楽を優雅に聴かせる人気女性歌手エズギ・キョケルが参加するようになると、グループとしての可能性は格段に広がった。結成25周年を記念してリリースされた本作では、トルコ古典音楽やトルコ民謡の要素をナチュラルに取り入んだ新曲ばかりを披露。各メンバーによる巧みな楽器演奏や、妖艶かつ軽やかなコブシ回しを伴ったエズギの優雅な歌声が存分に楽しめる本作は、トルコ音楽の長い伝統をリアルタイムで体感するにもっとも理想的な音楽集団と言えよう。
●日本語による説明をつけた帯を商品に添付いたします。 〜サプライヤーインフォより
1 Güzel Günler 3:07
2 Tâkat 3:18
3 Yolculuk 3:58
4 Kim Sevecek 2:50
5 Gölge Oyunu 3:27
6 Haber Var 3:59
7 Belki Aşk 3:32
8 Oyunbozan 3:40
9 Aşk Cesaret İster 2:57
10 Piraye 4:06
11 Mvi kayik 4:07
Murat Aydemir – Tanbur, Lavta
Taner Sayacıoğlu – Kanun
Emre Erdal – Kemençe, Percussion
Türker Çolak – Percussion (Davul)
Volkan Hürsever – Double bass
Cengiz Onural – Guitar, Buzuki,
Cura Cenk Erdoğan – Guitar
Bora Ebeoğlu – Vocal
Ezgi Köker – Vocal