ミャンマー伝統音楽学校 ” カレッジ・ミュージック・ソサイティ” 在籍(研究演習局局長だそう)、“ビルマの竪琴” サウンの現役名人、 フライ・ウィン・マウンによるソロ・アルバムです。サウンのほかは、小型シンバルや拍子木のような小型打楽器のみの演奏となっています。先にご紹介した>こちら、インレー・ミン・マウン師のアルバムに較べると、その音色からして端正、淡白な印象ですが、それでも、古代インドや中国などの影響から成立したというミャンマーの伝統的な旋律、そしてその裏に湧き出づる刻々と変化する独特なリズム感はしっかり感じられます。どこか、アフリカのコラのようにも聞こえるサウンの音色が、こぼれる陽射しのようにも、流れる水のようにも聞こえるのでした…。