アンダルシア- 歴史/音楽/美術/紀行 –
A5判・並製 | 256頁(うちカラー112頁)
ブックデザイン:桂川潤
村治佳織さん(ギタリスト)推薦!──「後世に残るべき名著が今ここに生まれました!」悠久の時の流れ、変わらぬ人びとのいとなみ──
東西の文明の交錯する「秘法の地」の魅力をかつてないスケールで描き切る!
「どの町、どの村を訪ねてみようと、そこにはアンダルシアならではの青い空、白い壁、紅い花があり、大気のうちには、たぶん明るすぎるゆえの哀しみなのだろうか、説明のつかないひとつの哀愁が漂っている」──本文より
日本を代表する音楽評論家で
スペイン文化研究家の濱田滋郎による待望の新著。
スペイン文化をもっとも色濃くたたえ、
東西の文明の交錯する「秘法の地」──アンダルシア。
その地誌、歴史、民族、そしてその地に花開いた
フラメンコをはじめとする芸能・芸術の魅力を、
美しい写真とともに、かつてないスケールで描いた唯一無二のスペイン文化論。
「愛よりも深いまなざしをスペインに向けておられる濱田先生と、
紀元前から現代までの流れを、アンダルシアを柱に味わう贅沢!
後世に残るべき名著が今ここに生まれました!」
──村治佳織さん(ギタリスト)
「これだけの情報量と深い洞察を
一人の信頼のおける著者の視線と価値観にもとづいて得られるのは、
なんと恵まれていることかと感謝の念を禁じえない」
──解説:川瀬佑介(美術史家、国立西洋美術館主任研究員)
※本書は1999年4月から2001年8月まで『パセオフラメンコ』(パセオ)に連載された「約束の地、アンダルシア」を単行本化したものです。
濱田滋郎(はまだ・じろう)
音楽評論家、スペイン文化研究家。1935年東京生まれ。少年時代よりスペイン・中南米の文学、音楽に興味を抱いて研究、1960年ごろより翻訳、雑誌などでの執筆、レコード解説などの仕事に就く。1978年より東京藝術大学、東京外国語大学、立教大学などで非常勤講師をつとめる。主な著書に『フラメンコの歴史』『エル・フォルクローレ』(以上晶文社)、『スペイン音楽のたのしみ』(音楽之友社)、訳書にカーノ著『フラメンコ・ギターの歴史』(パセオ)、スビラ著『スペイン音楽』(白水社文庫クセジュ)など。1990年より日本フラメンコ協会会長、1985年より「清里スペイン音楽祭」を総監督として責任開催。1984年第3回蘆原英了賞受賞。
高瀬友孝(たかせ・ともゆき)
写真家。1951年福岡県大牟田市出身。1990年から2010年までスペインで生活し、スペインの風景とフラメンコを撮り続ける。とくにフラメンコでは、神髄を求めてコアな現場に入り込み、数多くのアーティストや公演をカメラに収める。その写真は、フラメンコへの愛情とリスペクトに溢れ、フラメンコの強烈な魅力を深くとらえている。1999年、『高瀬友孝フラメンコ写真集 Latido──鼓動』(パセオ)を刊行。
〜以上、版元インフォより