★ジェフ・バーナー/グランド・ホテル・コスモポリス
こんなクレズマーを待っていた!
ポリティカルでパンキッシュでオルタナティヴなクレズマー作品!!
ユダヤ文化を代表する伝統的な音楽クレズマー。1970年代にリヴァイヴァル運動が起こった後、世界各地から様々なクレズマー・アーティストが紹介されてきたが、今度は北米大陸カナダのヴァンクーヴァーから、なんともエキセントリックな音楽家ジェフ・バーナーが登場した。幼少の頃よりピアノやアコーディオンを演奏するようになった彼は青年期にはパンク・ロッカーとして活躍。ソロ・デビューの後ルーマニアに渡って本格的にクレズマーを学んだという変わり種だ。通算8枚目となる本作では、ヒップホップ系音楽家ジョシュ・ドルジン(別名:Socalled)のプロデュースのもと、ドイツに実在するホテルを題材に、クレズマーならではの薄暗いメロディ・ラインとパンク・ロックのエネルギー、そして社会へのフラストレーションを示すリリックを盛り込み、従来のクレズマーから一歩前進した音楽性を披露してくれた。パンキッシュなレベル・ミュージック好きにもお薦めの1枚。
1. Not the Jew I Had in Mind
2. What Kind of Bear Am I?
3. Ven Kimsti
4. Would You Hide Me?
5. Vilne
6. Grand Hotel Cosmopolis
7. The Drummer Requests
8. Oh You Survivalists
9. Why Don’t We Just Take the Billionaire’s Money Away?
10. Zog Nit Keyn Mol [Partisan Song]