ウアムリア夫妻コネクションによるアルジェリア買い付けCDです。感謝〜
お待たせしました。今年も、ウアムリア奈津江さんに現地買い付けをお願いしました(感謝)2013年のことですが…昨年入荷時にはアルジェリアン・ロック本邦初入荷ということで、こちらも即売り切れの人気CD再入荷です! 以下、奈津江さんアルジェリア音楽シーン解説からどーぞ!
日本になかなか伝わらないアルジェリア現地の音楽情報ですが、パリのバルベスでもほぼ入手困難なアルバムばかり。 ここ数年のバルベスはイマイチ現地の情報をキャッチせず、やる気がなく。そのため、失速していると思われているアルジェリア音楽シーンですが、お陰様ですっかりドメスティックに盛り上がっています。(笑)
ライやスタイフィは相変わらず巷で幅を利かせている中で、ここ数年はアルジェ出身のグループ(ロック・ミクスチャー・バンド)も台頭してきているのが特徴です。(アルジェ出身者はかなりカビール系率が高いので、カビール色が所々に感じられます)アルジェリア西部から出てきたRaina RaiやT34、Abranis、シャウイ系ロック歌手Djamel Sabriなどが活躍した80年代黄金期を彷彿させる風潮で、同時多発的に新人バンドが発生。第2次バンドブームの再来か?
■FREEKLANE「Lalla Mira」(ミラ王女)(2013)
2008年結成のアルジェ出身の7人組バンド。バンドメンバーのほとんどがカビール系らしくバンド名FREEKLANEは英語のFREE(自由)+IKLANEはベルベル語の奴隷 を合わせた造語で、「奴隷解放」となりましょうか。政治的というよりは、ここで言う「自由」は常に世界とつながっている、扉を開いている、開放的という今の若者世代へ向けたメッセージ。本作はタイトルにもわかるように、アルジェリア社会をずっと支えてきたアルジェリアの女性達への敬意と女性の存在は偉大である!と表現した作品。
失業でお金もなく、愛する人と結婚できない若者たちの現状を歌った。アイデンティティ、社会階層、移民などに同情しながらも自由、希望で鼓舞する大ヒット曲「El Madani」収録。
アルバムには収録されていませんが、2014年W杯アルジェリア代表チームへ歌った「nheb bladi」(愛するわが祖国)は当時話題になりました。