>ロリータ・クエヴァスのフォークウェイズ10インチLPのバックでギターを弾いていたのがこのフランツ・カッスゥ(1915 – 1993)、このCDRは同じくフォークウェイズから1954年にリリースされた自作曲をソロで演奏した10インチLPの復刻ですね。このカッスゥという人、ハイチ生まれながら、成人してからは主に米国で過ごしたようで、あのマーク・リボーのギターの先生だったそう。後年、マーク・リボーはカッスゥ師のオリジナル作品をギター演奏のための楽譜集として出版したりもしています。ともあれ、ハイチ近代史の中で没落したクレオール家庭出身であり西欧的音楽的教養の持ち主だったフランツ・カッスゥの屈託が、ハイチに伝わるクレオール的メロディーの美しさに慰撫されているようなその演奏(?)、聴き応えありますね!