ギター&ウード奏者のジル・フィンジ率いる8人組 フィンジ・モザイク・アンサンブル のデビュー・アルバム2012年作(そのモザイクというのはメンバーのルーツや音楽性のモザイクを意味するんでしょう)。トニー・ガトリフ監督に見いだされたというカタロニア出身の紅一点、ヌイラ・ロビラ・サラートの爽やかかつ艶やかな歌声が何と言っても魅力的です。が、バルカン〜トルコ〜イベリア〜マグレブ、文字通り汎地中海的モザイク状のインスト・アンサンブルあってこその歌声、ということにも頷かざるをえない達者な生音ミクスチュアーぶりも勿論聞きもの!そのセカンド、2014年作が先に評判を呼びましたが、既に、ファーストの時点で出来上がっていたのでした。