マルチニック=ルーツPOPミュージック界の重鎮だったフルート奏者にして歌手、作曲家、故ユジューヌ・モナ~「モナはマルチニックではボブ・マーリーみたいな存在なんだ…」と、あのカリがもっとも尊敬する音楽家として、その名をあげていました。そんなユジューヌ・モナのアルバム2作づつ、VOL.1 “MONA(1975)” & “EUGENE MONA (1978)” からのセレクション15曲 / VOL.2 “Ma maman m’a dit (1981)” & “Pa fe lang fo(1984)” からのセレクション10曲(ともに70分超え!)を収めたアンソロジーCD2タイトルです。
フルート奏者ということなので、おそらくシュヴァール・ブワ系の音楽家だったんでしょうが、初めてタンブールをポピュラー音楽の舞台に上げたのもこのユジューヌ・モナだったということです。あるいは、呪いにかけられて一時、路上生活を送っていたこともあるそうです。ま、いろいろエピソードのある人ですが、残念ながら1990年前後に亡くなってしまいました。とにかくそのソウルフル、というかクレオールフル?なヴォーカル、繊細さと奔放さが同居するフルート・プレイ、民俗性〜フォークロアっぽさを感じさせながらも閃きの感じられる曲作りともに、マルチニック音楽の最重要人物の一人であることは確か。
▽強力 !! モナ、ドキュメント〜