CYNTHIA ABRAHAM / UNISSON

同じくグアドループ出身、兄ザカリー・アブラハム(ベーシスト)&妹のクレリア(ピアニスト)とともに、>アブラハム・レユニオン名義の兄妹トリオ20年作をリリースしたシンシア・アブラハム(ヴォーカル&フルート)のファースト・ソロがこちら、21年作となります。翌22年には妹クレリアの>ソロ作もリリースということで、実に才能溢れる3人兄妹ですが、その “アブラハム・レユニオン” というトリオ名から察するに、昔は一緒に演奏していたんでしょうね、やっぱり。
と、それはともかく、本作には兄も妹も参加していなくて、アルバムの基本となっているのは、シンシア自らが多重録音&ループを多用して演じたヴォーカル&コーラス、そして、フルート&打楽器類、親指ピアノ等々が生み出すポリフォニックでありながら、時にミニマルとも言えそうな曲の並びでしょうか(そんな音楽作法において、ブラジル人ギター&ベースのムニール・ホスンや、グアドループの打楽器奏者、ソニー・トゥループを招いたりもしています)。そうした中、アクセントをそえるようにして、仏人ジャズ系ピアニストふたり、それぞれピエール・ド・べスマン&エドゥアルド・モナンの鍵盤と対話するような静的なソロ・ヴォーカリーズを聞かせる2曲も実に印象的…、うまいなあ、と思います。

1 Laisser Aller 4:57
2 En Rond 4:06
3 Misyé Mendé -feat. Sonny Troupé 4:04
4 Lost In Shadow -feat. Édouard Monnin 5:23
5 Regarder Danser 4:40
6 Interlude Takout 0:50
7 S’envoler -feat. Munir Hossn 4:07
8 Siyobona -feat. Pierre de Bethmann 6:22
9 Inspiration 3:26
10 Les Cosaques 1:50

Pierre de Bethmann (piano)
Sonny Troupé (tambour ka)
Munir Hossn (guitare/basse)
Edouard Monnin (piano)
Cynthia Abraham (vocal /flute/ percussion)

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