アオラ・コーポレーション社主=高橋政資氏プロデュースの野心作/キューバ録音ですが、肩の力の抜けたクールな作品!1940 年代以降キューバに起こったアーバン・ラテン=”フィーリン”の復興を目指したアルバムです。ジャズをはじめとする北米黒人音楽のコード=タイム感をキューバ的な感覚において取り込み、トローバやボレーロに消化~ブラジルで言えばボサノーヴァを先取りするような音楽として流行したフィーリンですが、そんなフィーリンを今の感覚で見事に蘇らせています。新世代キューバを代表するマルチ・プレイヤー、ロベルト・カルカセース(トランペッター/ボビー・カルカセースの息子)を中心に、元エネヘーや現イラケレ、アフロ・キューバン・オールスターズ等の若手腕利きが集まり~パブロ・ミラーレスの娘アイデーやマルタ・カンポス、ヘマ・イ・パベルのヘマ嬢ほかの女性歌手が参加したユニット”クール・クール・フィーリン”!北米黒人的なハーモニーを手がかりに、現代のソウル、ラップ、さらにブラジル音楽やカンタトゥーレ、アンビエント的手法もブレンドし、正に、今日的なフィーリンを、たっぷり楽しませてくれる充実作!