CANZONIERE GRECANICO SALENTINO / QUARANTA

南イタリア、サレントを代表するトラッド・グループ、カンゾーニエレ・グレカーニコ・サレンティーノ1977年から数えて18作目の2015年作初入荷となります(見逃していました)。表題 “クァレンタ=40” は結成40周年にかけてのタイトルでしょうね、たぶん。 アレンジ&ディレクションには>こちら 同時リリースのTARANTULA PROJECT と同様、ピアニスト/ 作曲家のルドヴィコ・イーナウディが関わっている模様、そして、なんとプロデュースはイアン・ブレナン(ティナリウェンのプロデューサーでしたね)ということで、ゲストにはバラケ・シソコ(マリ/ コラ奏者)、ピアーズ・ファクチーニ(UK男性SSW)、イブラヒム・マーロフ(レバノン系トランペッター)といった“ワールド・ミュージック”常連も参加しています。が、地味に参加しています。ところどころで、ルドヴィコのピアノ、バラケのコラやマーロフのトランペットは聞こえて来るものの、全体の印象を決定するような聞こえ方ではなくて(オーヴァープロデュースは無し)、あくまでも味付け。で、主役は、ちょっとヒリヒリするようなサレントの歌い口や塩辛いコーラス、そしてタンバリンや中太鼓からなるタランテッラやピツィカのクロスリズムを肉付けするボタン式アコーディオンやヴァイオリン、バグパイプ、ブズーキなどが一体となったビート感の面白さ、ということになるでしょう。で、なんとなくイアン・ブレナンが乗り出す感じ、わかるような気も。