砂漠のブルースの新世代を代表するボンビーノは、ニジェール北部のアガデス州にて1980年に生まれたトゥアレグ人ギタリスト/ソングライター。ティナリウェンやアリー・ファルカ・トゥーレをアイドルとして音楽を身に付けていった彼は、同時にジミ・ヘンドリックス、マーク・ノップラー、ジョン・リー・フッカーといった欧米のロックやブルースのギタリストにも傾倒し、独自のスタイルを築きあげたそうです。今作では、ティナリウェンのスタイルを踏襲しながらも、より若々しく繊細な表情のフォーキーなアプローチを聞かせています。先の米サブライム・フリークエンシー輸入盤の方が野性的だったかも知れませんが、作品としてのまとまりはこちらの方がありますね。