鬼才エグベルト・ジスモンチの娘さん率いるトリオが新作を発表!
先日『ナナ・ヴァスコンセロス追悼コンサート』のため来日公演を行ったばかりのエグベルト・ジスモンチ。その娘さんで、以前には「ジスブランコ」というデュオで活躍、その後ソロで華々しくデビューを果たしたのが女性ピアニストのビアンカ・ジスモンチです。日本においては『ソーニョス・ジ・ナシメント』(KING INTERNATIONAL)が2014年に発表され、さらに来日公演も行っている彼女が、2015年の後半にブラジルのレーベル“Fina Flor”からリリースした作品がこちらです。
本作はソロ名義ではなく、ビアンカがリーダーを務めるトリオの名義の作品。さすが鬼才エグベルト・ジスモンチのDNAを受け継いでいる彼女だけに、本作ではブラジル音楽だけでなくジャズやフォルクローレ、クラシック、現代音楽など実に多岐に及んだ音楽性を楽しませてくれます。
基本は彼女のピアノをメインとしたインストゥルメンタルで、打楽器とベースが寄り添う形で伴奏。さらに曲によっては女性歌手ジャニ・ドゥボッキによるヴォーカルや管楽器がフィーチャーされており、より幅広いアレンジを聴かせます。そしてラストはジョビンの名曲「おいしい水」の風変わりなカヴァーも収録し、その異才の一端を感じさせます。
まるで印象派の絵画のような、聴く者のイマジネーションを刺激するサウンドの数々。ブラジル音楽の新たなる方向性を感じさせる秀逸な作品といえそうです。 (サプライヤーインフォより)
1. Olhos fechados
2. Para Inês acordar sorrindo
3. Cristal
4. Dança, Mandela
5. A Luz sem o véu
6. O primeiro céu de Marina
7. Folia
8. Glaucia do Samba
9. Lenda de Francisco
10. Rio dos Sinos
11. Água de beber