ママドゥ・サヌ追悼〜2023年11月26日没
ブルキナ・ファソのドンソ・ンゴニ奏者にしてグッとアクの効いた歌声を聞かせる、ババ司令官ことママドゥ・サヌ率いるマンディンゴ・バンド、早5年ぶりとなる3作目が届きました。マンデ・グルーヴかつアフロビートな勢いに乗せられて、エフェクティヴなンゴニや自在なギター、迫り来るヘヴィーなドラムス連打&重くウネるベースに追い立てられ、アッという間に3巡目聴いてしまいましたよ〜なんか、もう、盛り上がるのみ!という感じですが…しっかし、まあ、どんどんワケわかんないジャケになってますよねえ…
ま、それはともかく、フェラ・クティやサニー・アデに憧れて歌いだし、昨今、西アフリカで最高のギタリストと言われもするイサーフ・ジャバテの流麗緩急自在なギターのフォローを得て、(残念ながら一昨年、結成時からベースを弾いていたマッシンボ・タラーニャを亡くしたものの)ベース、ウェンデイーダ・ウエドラオゴ&アバス・カボレのドラムスというヘヴィーかつフットワークのいいボトムにおいて、思うがままに歌い切るママドゥ・サヌの気骨あふれる好調ぶり、シカと楽しませてもらいましたよ。
制作元コメントに、さながらキャプテン・ビーフハート&ザ・マジック・バンドを彷彿させる、というようなこと書いてあって、う〜ん、上手いこと言うなあと感心しましたが、確かに、このフォーピース・バンドの連携 &ババ司令官の鬼気迫りつつも粘着質なヴォーカルにおいて、どこか、マニアックなロック・バンドの風貌が透けて見えるようなところ、ちょっとアリかも知れませんね(といっても、実際ライヴ映像を観てみると、特に演出なし、朴訥な表情もしくは笑顔も交えながら4人がステージに立っている、フツーに真っ当なバンド風景でした。あ、ドラマーは座ってましたけど…)。
★ババ・コマンダント&ザ・マンディンゴ・バンド/ソンボンベラ
ブルキナ・ファソのファンキー・グループのサード作が、いよいよCDでリリース!
ブルキナ・ファソ出身のババ・コマンダントこと歌手/演奏家/作曲家のママドゥ・サヌは、フェラ・クティやキング・サニー・アデに憧れ、プロとしてキャリアをスタートさせた。その後西アフリカの伝統楽器をアンサンブルに加えた独自の音楽〈パンク・ファソ・ダン・ファニ〉を、自身が率いるザ・マンディンゴ・バンドと共に確立させ、2018年には『シラ・バ・ケレ』(ライス AKR-8046)が広く話題となった。そして2022年発表のサード作では、マンディンゴの伝統音楽とアフロビートなどを融合させた独自サウンドがさらに洗練&進化。伝統楽器を要とするアフロ・グルーヴ、現在の西アフリカでもっとも偉大なギタリストのひとりイサーフ・ジャバテによる流れるようなソロ・プレイ、そして司令塔ママドゥによるファンキーなヴォーカルなどが本作の聴き所となっている。まさに西アフリカ大衆音楽のいまを象徴するアルバムと言えそうだ。(メーカーインフォより)
1.Chasser Les Sachets
2.Kameleba
3.Afro Mandingo
4.Semayala
5.Serejugu
6.Sonbonbela
7.Wariko
>こちらで、紹介されています(無断リンク陳謝&感謝)!
ちなみに「どんどん、わけわかんないジャケ」とか言ってしまって、無知スミマセン!