AYLIN’S SOULGARDEN / BU BIR DEMDIR

★アイリンズ・ソウルガーデン/時は儚き

キュートな女性ヴォーカルをメインにしたアナドル・ロックのニューカマーがドイツから登場!

アルトゥン・ギュンやガイェ・ス・アキョルの活躍で日本でも広く知られるようになったのが、ターキッシュ・サイケデリア、もしくはアナドル・ロックと呼ばれるジャンル。これはトルコのフォーク・ミュージック(現地ではハルクという名前で親しまれています)と、サイケデリック・ロックとを融合させたもので、古くは1960年代後半から登場し、トルコの若者たちから絶大な支持を受けました。そして2010年代後半になるとそのリヴァイヴァル・ブームが起き、アルトゥン・ギュンをはじめ沢山のアーティストがそのサウンドを踏襲し、さらに現代的な味付けを加えて人気を博すようになりました。そんな中、ドイツから登場したのがこちらのグループ。トルコのイスラームの一派であるアレヴィー派に伝わる伝統とサイケなロック、さらにポップ/ジャズ/エレクトロを組み合わせたサウンドを追求する若き4人組です。
グループの中心を担っているのは、アイリン・ユルドゥルム(ヴォーカル)とエレン・ユルドゥルム(エレクトリック・サズ/テンブール)のふたり。彼らはドイツのアウクスブルクの出身ですが、元々はクルド系トルコ人の血筋で、幼い頃からアレヴィーの民謡を親しんできました。そしてベース/ギター担当のギリシャ・フェルナンドとキーボード担当のポール・エッチベルガーを加えた4人組として2022年頃からアウクスブルクで活動をスタートさせた彼らは、エレクトリック・サズやテンブール(クルドのタンブール)といったアナトリアの伝統楽器と、最先端のシンセサイザーを独自に融合させたサウンドを構築。2023年にはシングル盤‘Derde are’(本作⑥)発表し、ヨーロッパを中心に大きな注目を浴びるようになってゆきました。
そしてドイツのCPL-Musicの制作で2024年10月に発表したデビュー・アルバムが本作“Bu Bir Demdir”でした。表現力豊かなアイリンのヴォーカルにサイケデリックなサズやテンブール、アナトリア風のシンセ・サウンドなどを加わり、独自のアナドル・ロックを聴かせてくれる彼ら。特にアイリンはトルコ語とクルド語の両方の言語を巧みに使い分け、アレヴィー派の詩人である Pir Sultan Abdalやk Gevheriの詩、クルドの伝統詩などを深い愛情を込めてメロディに乗せています。
アルトゥン・ギュンやガイ・ス・アキョルに続くアナドル・ロックのニュー・スターに是非とも注目してください。
〜メーカーインフォより
●日本語解説/帯付き
※本作ジャケット裏に印刷されてある曲目表で、②と⑨が逆に印刷されています。予めご了承ください。

こんなに暗くてイイのか?ドイツ生まれトルコ女声と鍵盤&ギターバンドの演奏。ギミックなしの8ビート系アナドル・ロック風バックで、ハルク~トルコ民謡系の歌いまわしを聞かせる内容だが、期せずして昭和怨歌みたいな節回し?かもですね、キュート、ってことはないような気がしますが…?

1. Bu bir demdir
2. Kevokim
3. Deli Gnl
4. Ayr Dren
5. Aylin’s Dance
6. Derde are
7. Gller ald
8. Gnl
9. Le weso

go top