ハイチのトゥルバドール重要人物(by 深沢センセー)、風狂の庶民派とでも言いますか、そのひなびたダミ声バンジョー弾き語りは、相当年季が入っていると思われるものの、全く経歴わからず。おそらく、ストリートの吟遊詩人として長らく歌って来た人と思われます(”ハイチの書生節” by 深沢センセー)。初レコーディングは1978年のLP(Mini Records)で、その後、1980年代初め頃までに計5枚のアルバムを矢継ぎ早に発表、1984年に亡くなってしまいました(没年齢不詳)。本作は1979年に2枚リリースしたLPのうちの2枚目でサード・アルバム(Macaya Records)。その人生の大半を名も知れぬ路上の歌い手として過ごして来たんでしょうか? それとも、一杯おごるから、爺さん1曲やってくれ、って、街角の人気者として引っ張り凧だったんでしょうか?
ともあれ、再発見レコーディング(?)されて良かった良かった。ズバリ、観光化以前?のジャマイカン・メントやマルチニックのカリのルーツにつながるようなその音楽性(by 深沢センセー)がきっちり楽しめます。なるほど、重要です!
1 Tete Yout Pa Manye Coeur Moin
2 Caresse Moin
3 Ce Li Roi
4 Jacqueline
5 Toute Fem Ce Ter Heritie
6 Sauciss
7 Mesdames Yo Ce Lamp
8 Kele Keke
((or Althiery Dorival ))