東フランスのヴォージュ地方生まれの黒人女性SSW、アイサトのニュー・アルバムです。フランス生まれではありますが両親ともにモーリタニア出身というプル人。ポップ・フォークを軸に、アフロ・ビートやレゲエ、ソウルを織り交ぜたスタイル。ギターとパーカッション、ベースというシンプルなアンサンブルをバックに、AISSATEはアコースティックギターを持ち、弾き語ります。彼女の歌はいい意味で独特のクセはありませんが、ソウルフルかつキュートではずむような声で発せられるフランス語、プル語の響きが心地よいアイランド・グルーヴを感じさせてくれます。1曲目はギター1本でシンプルに弾き語り、3曲目「Pas Moyen」では軽めのレゲエを、タイトル曲でもある6曲目「Mieux Vaut Rire」ではソウルフルに段丘のついた楽曲を。また、多重録音を駆使したコーラス・ワークも聴きどころです。