が、しかし、CDRでした…。でも、見たこともないような不織布付きビニール・ジャケに収まったCDR、というわけで、ナイジェリア盤ではありませんでしたけど、盤面印刷にしてもナイジェリア盤より、よほどキレイじゃん、と、思うことしばし。が、しかし、CDRというところにひっかかり、音質をチェックしてみたんですけど、大丈夫でした、全然、問題ありませんでしたよ。イイ音です。
というわけで、アデクンレ・ゴールド、4年ぶりのフィジカルです!?
で、後刻〜早速ご来店されたHさんからお聞きしたのですが、この<MIX-UNIT>という会社のラインアップには、ケンドリック・ラマーやジャネット・ジャクソンほか、ヒップホップやR&Bのオールスターが “ミックステープ” CDR としてラインナップされているということ(アデクンレ作品だけ確認して、なんか、他は自分のよく知らないアメリカのアーティストばっかりだな、と、特にチェックしないでスルーしてしまったんですが…)。しかも、どーも、北米ヒップホップの歴史の中で培われて来た “ミックステープ” という名のもとに、ある種のグレイゾーンの中で黙認されているブートなんじゃないのか?という見解をお聞きして、なるほど、と…。
ま、自分なんて、歩くグレイゾーンとも綽名されている人間なんで、グレイゾーンに関しては、まったく、ヤブサカではないのですが、さすがにブートレグと知って売るということに関しては、ヤブサカなので、今回入荷品に関してはお許しいただくとして、再入荷はナシということにさせていただきます(って、いっぱい仕入れちゃいましたけど)。どうぞ、よろしくお願い致します。
で、内容に関しては、カラフルなアーバン・ハイライフ路線の極みだった2018年作>セカンドからは一変、2020年英国制作盤 “Afro Pop, Vol. 1″ で聞かせた、アフロビーツ進化路線の延長とでも言えるでしょうか?
アレンジや曲想、アイデアで勝負というよりは、微妙に変化するアフロビーツ系リズムのヴァリエーションにおいて、いかに自らの歌のあり方、その情感のあり方の深化を図るかというか、歌うことに重きを置いた作じゃないかと思います。歌を聞かせることを優先した風通しのいいアレンジなりに、曲ごとの変化の中から立ち上がる、どちらかと言えばクール&ソフト、淡々としたアデンクレの歌声が、次第に R&B マナーもナイジャ風味も漂うメロウに染まって行く感じ、コレはコレで実に気持イイですねえ。