ほぼ同じメンバーで録音された2014年 “Bella Ciao” の7年ぶりとなる2作目ですね、“ベッラ・チャオ” がユニット名なのかどうか?よく、わかりませんが、その意味は「よお、美人さん!」という感じの、洒落たセッション名となります。音楽監督をつとめるメロデオン(ダイアトニック・アコーディオン)奏者のリカルド・テジを筆頭に(トスカーナ生まれですが)、紅二点、サルディーニャ島を代表する女性歌手エレーナ・レッダと、ヴェテランの伝統派ギター弾き女声ルチーラ・ガレアッチを囲むようにして、南イタリア音楽を歌い奏でる職人的音楽家達が集った作であることは、前作と変わりはありません。
地中海的交通の中で、アラブ〜アフリカの音楽を介して生まれたタランテッラやタンムリアータ、ピツィカといったダンス・リズム、あるいは、おおらかな中にもサビや濁りのある歌い口も受け継いで来た、やはり雑食性を感じさせる南イタリア音楽の現在を、トラッド色豊かな新曲集として描き上げたアルバムなんですが…で、まあ、そんなところも前作と、基本、そう変わるところはないわけですね。
ま、既に、齢60代後半にかかっているリカルド・テジはじめ中高齢者のメンバーの集いですから、今さら、そう変わってたまるか、なあ、美人さん、と、そんな感じでしょうか?
Accordion, Musical project directed – Riccardo Tesi,
Vocals – Elena Ledda,
Vocals, Guitar – Alessio Lega,
Vocals, Guitar – Lucilla Galeazzi,
Vocals, Guitar – Maurizio Geri,
Vocals, Tambourine, Battente guitar – Nando Citarella,
Percussion, voice – Gigi Biolcati,
Sax – Claudio Carboni,
13 Lu Rusciu De Lu Mare
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