★CD¥2000 特に問題のない中古盤です。
ソフィアン・サイディ…
な、なんと、あの(ボディービルダーにしてライを語らせたらコーヒー3杯はおかわりする)マグレブ佐藤さんも知らなかったというライの救世主(もちろん即日お買上げいただきましたが)? 久しく “ロボ声” 主流と化したライ・シーンの中、演劇的とさえ言えるほど生声、生歌を強調する男性歌手(40代後半か?)、ソフィアン・サイディの新作 / セカンドが届きました!
アルジェリア生まれ、子供の頃から結婚パーティーで歌いまくり小遣いを稼いでいた模様、そして、ハレド、マミの活躍において、ライがインターナショナルな音楽となったことを契機に大志を抱き17歳で渡仏、パリに住まい90年代頃から歌い出したものの芽が出ず下積みに甘んじていたようですが、その後、トランスグローバル・アンダーグラウンドやスマッジやナターシャ・アトラスらのバック(キーボード等)を経、待望のソロCDをやっとこさ>2015年にリリース(トランスグローバル・アンダーグラウンドのティム・フェーラン制作)〜けっこう苦労人ということですな…。
そして、このセカンド・アルバム、港町オランの酒場で生まれたライはかくあるべし、と想わせる生々しい情念ホトばしる歌声を聞かせてくれるのも下積みが無駄でなし、ということに?
例えば、原点回帰プロトライ路線、シェイハ・リミティ風の片面太鼓のベンディール&葦笛ガスバ随奏スタイルや、最近流行らない酒場のバラード系ライ〜ベルムゥ・マッサウードを彷彿とさせるトランペット入りスタイルなどを、シンセベース&生打楽器、加えてホーンズ&エレクトリック・サズやレトロなアナログ・シンセ音飛び交うバンド・サウンド(by マザルダ)で聞かせます。全編で、男臭いライ・ヴォイス堪能させてくれますよ。で、とにかく、ロボ声なし! そこんとこ本当は結構重要なんじゃないかと(…モチロン、ロボ声でもイイ作品はあります。その辺、否定するつもりはナシ)。
それにしても、しかし、このジャケはいったい何を意味する?
>http://bunboni.livedoor.blog/2018-04-28 (陳謝&感謝!)
▽以下、メーカーインフォより(国内配給盤再入荷待ち)
アシッド・アラブのアルバムにも参加していたアルジェリア歌謡「ライ」の次世代の歌い手ソフィアン・サイディが新作『El Ndjoum』を携え満を持して日本上陸。
伝統的なライや世界音楽のさまざまな要素、エレクトロ、ファンク、コズミックなシンセなどなどを絶妙に編み込んだ摩訶不思議なサウンドでオマール・スレイマンやコゥ・シン・ムーン、メフメト・アスラン的な現行クラブ・シーンのエキゾ・モードともコネクト。
北アフリカとフランス、世界各地のダンスフロアにハイブリッドな音の橋を架けた力作です。
◆ ライの生まれ故郷であるアルジェリアのオラン県シディベルアベスの出身で現在はフランスのパリを拠点に活動しているシンガー、ソフィアン・サイディによる2018年最新アルバム『El Ndjoum』。
◆ ソフィアンは、トゥクルール、ナーブ、アリ・ドラゴンやナターシャ・アトラスなど、フランスやヨーロッパの様々なアーティストと90年代の後半から活動を共にしていたベテランです。2015年にアルバム『El Mordjane』を、メロディやセルロイドなどの運営に携わってきた仏音楽界の重鎮ジルベール・カストロが主宰するリュ・スタンダール・レーベルからリリースしてソロ・デビュー。
◆ 本場アルジェリアのバンド、ライナ・ライともツアーを共にするなどしてライのルーツに迫る一方で、トランスグローバル・アンダーグラウンド(TGU)との活動(『El Mordjane』はTGUのティムがプロデュース)を通じてエレクトロニック音楽にも積極的にアプローチしユニークなポジションを確立。2016年にはアシッド・アラブのアルバムにも参加、それまでとは異なるフィールドからも光を浴び注目度を高めていたところ。
◆ パリやリヨンの腕利きミュージシャンが大集結したミクスチャー・バンド「マザルダ」とのコラボで満を持して届けられたこの新作は、伝統的なライや世界音楽のさまざまな要素、エレクトロ、ファンク、コズミックなシンセなどなどを絶妙に編み込んだ摩訶不思議なサウンドでオマール・スレイマンやコゥ・シン・ムーン的な現行クラブ・シーンのエキゾ・モードともコネクト。生音メインでありながらもフロア・フレンドリーで中毒性が高く、世界音楽やダンス・ミュージックの垣根を越えたパワフルなアルバムに、仕上げられております。
◆ ヴァイナル化が待たれるキラー・シングル②「El Ndjoum」には、ババズーラやキング・アイソバを手掛ける独名門「グリッタービート」からデビューしたばかりの期待の新鋭アマール808がゲスト参加。
◆ ハレドやシェブ・マミなど往年のライ愛好家、エチオピアやアフロ・ファンクのファン、世界音楽をまぶしたレフトフィールドなクラブ・ミュージック好きからオールウェルカムな雑食音楽マニアまで幅広く全力レコメンド。