コロンビア出身のヴォーカル/アコーディオン奏者、グレゴリオ・ウリベ。ボストンの名門バークリー音大に学び、現在はニューヨークをベースに活躍する俊英です。本作は彼が率いるビッグバンドの2015年のデビュー作。クンビアをはじめとするコロンビアのリズムをデューク・エリントンにインスパイアされてきたというビッグバンド・サウンドで編み上げています。とはいえ、過剰にジャズ的になることなく、ファンクやロック、レゲエ、サルサなどの要素を活かした音作りで、メスティサヘ系がお好きな方にもお薦めできる内容。「クンビア・ウニベルサル(ユニバーサル・クンビア」と銘打ったタイトル曲でグレゴリオが敬愛するマエストロ、ルベン・ブラデスがゲスト参加する他、アルゼンチン人女性歌手ソランヘ・プラーや、本作唯一のカヴァー曲となるビートルズの「カム・トゥゲザー」には、イスラエルやセネガル、ポルトガルからのシンガーがフィーチャーされています。