ギュジン・デイシュメズは1962年にアンカラに生まれ、これまでにもラジオ関係のレコーディングや数々のコンサート・グループ、オーケストラ( Istanbul State Turkish Music Ensemble ほか)で歌って来た声楽教師だそうで、なるほど、キャリアは充分にあるということで…、2013年作に続くセカンド・アルバムが届きました(去年末にでていたんですねえ、気づきませんでした)。タイトルは “古典、もしくは発酵醸造されたもの” とでも無理矢理訳せるでしょうか?で、前作と変わらず古典歌謡を淡々と歌った作ということに変わりはありませんが、プロデューサーはビロル・ヤイラ(1990年にインストユニット〜Yansımalar を結成、活動中のギタリスト/コンポーザー/アレンジャー)ということで、もちろん軽古典的な雰囲気やオリジナルなアレンジも多少加味され、そのぶん現代的な意匠になっていることは、それも前作と同様ということになります。が、ともあれ、流麗で上品、外連味無しのトルコ古典女声歌謡を何か一枚という方に、オススメしたい一枚です。バックの演奏はカヌーン、タンブール、ギター、ウードほかによるごくシンプルな演奏〜なお、器楽によるタクシームも収録。
*特に問題のない中古盤でも在庫あります。¥1800