いかにもマルセイユらしい、多国籍な地中海音楽プロジェクトの作品が届きました。時の工房(Zamanはアラビア語で時間)との名前がつけられたこの楽団はマルセイユのプロデューサー/ギタリスト/サズ奏者のブルーノ・アラリが中心となり、仏人女性カヴァル奏者(トルコや東欧の短い葦笛)、仏人ヒューマンビートボックス、エジプト人のスーフィー歌手、そして仏人ベーシスト、キーボーダーがBabel Med Musique音楽祭で一堂に会して始まった。ビートボックスにプログレ的なギターやベース、その上を中東の笛と歌声が縦横無尽に暴れ回っています。南仏にありがちなマグレブの歌手ではなく、エジプトのスーフィーというのがこれまでにない新鮮味を与えています。ワッチャクランやバルカンビートボックスにも通じますが、100%生演奏というのがミソです。