ニッケルハルパは15 世紀に広くヨーロッパに普及した擦弦楽器でしたが、今日では北欧スウェーデンのトラディショナル音楽に使われる楽器としてのみ知られています。ベルギー人のディディエ・フランソワはヴァイオリニストとしてデビューし、ステファヌ・グラッペリ等と共演したのち、ニッケルハルパ奏者としてクラシック、トラッド、ジャズ、劇音楽、映画音楽の分野で活躍しています。ニッケルハルパとヴァイオリン(ヴィオラ、チェロまで)の最大の違いはヴィブラートがないことでしょう。このバロックな楽器で、好奇心旺盛なヴィルツオーゾ、ディディエ・フランソワは、JS バッハ、ウジェール・イザイ、エリック・サティーからチャーリー・マリアーノ、アントニオ・カルロス・ジョビンまで、このソロアルバムで挑戦しています。