マルセイユを拠点に活動するワッチャ・クラン、2011年作です。地中海周辺のノマディックな旅路の途中で出会ったリズムとメロディを、ドラムンベースなどのダンス・ミュージックというフィルターを通し、目新しいサウンドを描き出すことで、ワールド・ミュージック・シーン、およびヨーロッパのミクスチャー・シーンでも注目を集める存在。収録曲14曲のうち、5曲でトラディショナルをさりげなく引用しつつ、本作は今までよりもなおクラブ・ミュージックを意識した硬質の直球ドラムンベースが前面に押し出された作風で迫ります。ゲスト陣も多数迎えており、ファンファーレ・チョカリーアをはじめメタリックなウードで人気のモロッコのスピード・キャラバン、クレツマー・クラリネットで著名なメーリン・シェパードなどなど!とりあえず1曲目&3曲目~グナワ・ブレイクビーツがカッコイイもんですから…オススメです!