LE GRAND KALLE / JOSEPH KABASELE, HIS LIFE HIS MUSIC 1951-1970

★ル・グラン・カレ/コンゴ音楽の父

《Stern’s Africa Archive Editions》
アフリカ音楽の礎を築いた巨人──“コンゴ音楽の父”ル・グラン・カレ、待望の復活!

2000年代後半以降にイギリスのレーベル《Stern’s Africa》からリリースされた2枚組コンピレーション・シリーズが、今回《Stern’s Africa Archive Editions》と銘打ち、廉価で復活することになりました。本作は2013年のリリース時、多くのアフリカ音楽ファンを唸らせた作品で、初CD化音源を多数収録し、“コンゴ音楽の父”を総覧できる名編集盤として大きな話題を呼びました。フランコ、タブー・レイ、ンビリア・ベルといったスターたちの系譜に確実に連なるべき重要人物、ル・グラン・カレを紹介する決定盤アンソロジーです。
「ル・グラン(偉大な)」の尊称で知られる本名ジョセフ・カバセレは、1930年ベルギー領コンゴの港町マタディに生まれました。中学進学を機にレオポルドヴィル(現キンシャサ)へ移り、聖歌隊でその美声が注目されます。1940年代後半、同地に初の商業録音スタジオが誕生するとほどなく出入りするようになり、1950年にヴォーカリストとして初録音。その後わずか数年でヴォーカル/コーラスとして約100曲に参加し、作曲家としての能力も急速に開花していきました。
やがて自身の音楽を追求するため、歴史的バンド アフリカン・ジャズ を結成。これはベルギー領コンゴ初のフルタイムのプロフェッショナル・バンドとされ、キューバ音楽の影響を受けた洗練されたサウンドは若い世代を中心に熱狂を巻き起こしました。恵まれた歌心に加え、アフリカの伝統旋律とラテンのリズムを自然に融合させるセンスは他の追随を許さず、カバセレは“モダン・コンゴ音楽”の方向性そのものを定義した人物といっても過言ではありません。1960年にはベルギー本国に招かれ、現代的アフリカ音楽として初めて欧州ツアーを実施。その象徴となった「独立チャ・チャ」(CD1-⑪)は、コンゴ独立を祝う歴史的録音であり、アフリカ各地の人々に“新しい時代の幕開け”を告げる記念碑的名曲となりました。バンドには後年大物となるタブー・レイやマヌ・ディバンゴも在籍し、アフリカ音楽史におけるその存在感は計り知れません。
本作は、そんなカバセレの1951~70年の録音を2枚にまとめた初の本格的アンソロジーです。多くの初CD化音源(当時)に加え、100ページを超えるブックレットには貴重な写真や詳細な資料を掲載。録音年代ごとのサウンドの変遷、アフリカン・ジャズの編成変化、さらに当時のキンシャサの音楽状況まで丁寧に辿ることができ、歴史的資料としてもきわめて価値の高い内容です。代表曲が網羅されているためビギナーにも最適で、コレクターにとっても必携のアイテムといえるでしょう。
これぞアフリカ大衆音楽の礎を築いた創造者の決定盤。《Stern’s Africa Archive Editions》の名にふさわしい復刻として、2025年にあらためて強く推薦いたします。
〜サンビーニャ/インフォより

●日本語解説/帯付き

“コンゴ音楽の父” とも言われるル・グラン・カレことジョセフ・カバセレの決定的コレクション2CDが名門UKスターンズ・レーベルから登場です。
グランカレは1930年、旧ベルギー領コンゴの旧首都マタディ生まれ、進学のためにレオポルドヴィル(現キンシャサ)に移って学校では合唱隊に属し、早くもその美声が注目を集めたそうです。40年代後半にはレオポルドヴィルに最初の録音スタジオ=オピカ・レコードが設立され、カレつまり彼は(一応オヤジギャグ、意味ナシ)なんとかコネクションをつけて録音する機会に恵まれたそう。初録音は1950年ということですが、雇われリード&サポート歌手として初めの2年間に100曲近いSP録音をこなしたというから凄い彼!(〜その辺の録音はCD1の1曲目あたり、プレ・ルンバ系洋楽風トラックが象徴しているでしょうね)で、その後、作曲もはじめ、自らの楽団 “アフリカン・ジャズ” を結成するに至りました(彼のグループはコンゴにおける最初の専業プロフェッショナル・バンドだそうです)。
その最初期、本CDで言えば、CD1の前半あたり〜多くは初復刻曲の並びが実に興味深いわけですねえ!コンゴ音楽と言えばルンバ・コンゴレーズと言われるくらいですから、キューバ音楽からの影響ナシには語れませんが、CD1前半に並ぶ曲は、キューバン+ジャズにパームワインとかハイライフの香りも漂っている曲がズラッと並んでいて、これが実に面白い!〜その辺は、ギターやサックスという楽器を得て、複製音楽としての外来音楽の波に揉まれながらアフリカ全域に興ったポピュラー音楽の萌芽発展に歩調を合わせている観もあるでしょう。赤丸波線で絶対必聴ですね!
もちろん、ジョジョにキューバ音楽の影響を色濃くして現在のルンバ・コンゴレーズに近くなっていくアフリカン・ジャズの姿もまたスリリング!若きタブー・レイや、ギターのドクチュール・ニコの存在感も次第にクローズアップされて行くわけで、CD1からCD2へとつながって行く変化も聴き応え十分です。そして、1960年には宗主国であるベルギーに招かれ、あの有名な「アンデパンダンス(独立)チャ・チャ」(CD1-track11) という特大ヒットも生まれます。そんなこんなでコンゴを超えて広くアフリカ全体へと波及して行く人気も獲得して行きます。まさに、“コンゴ音楽の父” と呼ばれる由縁ですね!で、P.104に及ぶ群細なバイオ&ディスコ&フォトグラフィー・ブックレットがまた凄すぎる!

CD1 1951-62
1. Valerine Regina
2. Kale Kato
3. Parafifi
4. African Jazz
5. Baila
6. Tujala Tshibemba
7. Mokonzi Ya Mboka
8. Tembe Nye
9. Table Ronde
10. Naweli Boboto
11. Independance Cha Cha
12. Jamais Kolonga
13. Africa Bola Ngombi
14. Matanga Ya Mobido
15. Kamulanga
16. Bana Na Nwa
17. Nabongisa Kala
18. Tika Ndeko Na Yo Te
19. Mama Ngai Habanera
20. African Jazz Mokili Mobimbo
21. Miwela-Miwela
22. Bolingo Suka Te

CD2 1964-70
1. Mindule Mipanzana
2. Jolie Nana
3. Nzambe E Mungu
4. Makwela Ya Bana Mboka
5. Merengue Fontaine
6. Biwela-Biwela
7. Carrefour Addis Ababa
8. Butsana Mama
9. Lipopo Ya Banganga
10. Moselebende To Bolingo
11. Mbombo Ya Tshimbalanga
12. BB 69
13. Ko ko ko … Qui est la?
14. Suzi Na Edo
15. Africa Boogaloo
16. Mokili Zala Ata Just

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